犬や猫といったペットは、もはや家族同然です。
ただそこにいるだけで人間のメンタル面を支え、人生をより、かげがえないものへと変えてくれる存在です。
そんな大切な愛犬や愛猫が交通事故に巻き込まれ、無残にも命をおとしてしまうという悲劇が多発しているのも現実です。
もし命が助かったたとしても、人間同様にトラウマと後遺症が体に深く刻まれ、飼い主の人生にも大きく影響してしまうことがあります。
多発するペットの事故
ペットの外傷の発生状況として一番多いケースが散歩中による事故です。
これは、ペット保険を取り扱うアニコムが調査した結果で、全体の約23%といった報告が出されています。
[参考]
アニコム「~ペットのケガや事故の実態調査を実施~」
http://www.anicom-sompo.co.jp/company/news/news_0121101.html
ペットに関するケガの原因は様々なのに、散歩中の事故が全体の約3割を占めているのは驚きですね。それほど、ペットの事故が多発しているという悲しい事実です。
「つい、うっかり」や「一瞬の出来事」では、取り返しのつかない悲劇を生んでしまいます。では、ペットを交通事故から守る賢い方法はあるのでしょうか。
今回は、愛犬を交通事故から守るために飼い主なら心得ておきたい予防策をご紹介したいと思います。
ペットの末永い幸せを望むために、大切な情報となることを願うばかりです。
愛犬を突然の事故から守る方法
誰もが知るような方法も記していますが、その当たり前のことが結構できていないものです。
お金が掛かるから、面倒だからという理由で後回しになっていませんか?
愛するワンちゃんを守るために1つでも多く取り入れてみてください。
対策1 夜間には光るハーネスやリードを装着する
[出展]http://azsmile.net/?mode=cate&cbid=589710&csid=2&sort=n
自動車だけに限らず、自転車との衝突事故も例外ではありません。
そのため、周囲に「何かいる!」と知らせるために光るハーネスやリードを使用することをおすすめします。
愛犬の居場所とリードの存在を明らかにすれば、未然に事故を防げる可能性が高くなります。
[参考]
ペットベリー「光るLEDリード&ハーネス」
http://www.petvery.com/category/381.html
アズスマイル「光る首輪・リード・ハーネス」
http://azsmile.net/?mode=cate&cbid=589710&csid=2&sort=n
対策2 犬用シートベルトで運転中の急ブレーキから身を守る
[出展]http://www.msarrows.com/powerdog/index.html
ペットの交通事故は衝突事故だけではありません。車内でも起きてしまいます。
可愛いがゆえに車内で「放し飼い状態」にしている飼い主が多く、急ブレーキをかけた瞬間、小さな体が前方に押し出されて悲劇が起きてしまうのです。
そういった事故を防止するために、犬用シートベルトは得策と言えますね。
[参考]
MSアローズ有限会社「犬用シートベルト」
http://www.msarrows.com/powerdog/index.html
PEPPY「愛犬と一緒にLet’sドライブ」
http://www.peppynet.com/library/archive/html/s2906.html
対策3 車内ではペットの座る位置に気をつける
犬用シートベルトのほかにも、車内での座る位置に気をつけることで事故を未然に防ぐことも可能です。
トヨタがベルファイアを例にして犬の特等席を紹介していますが、3列のうち、2列目が安心だそうですよ。
[参考]
TOYOTAドッグサークル「イヌに優しい車選び」
http://dog.toyota.jp/car/vellfire/seat.html
対策4 散歩中の引っ張りグセを直す
犬の引っ張りグセも事故につながる要因です。
人通りや自転車の通行が盛んな街中では特に注意したいですね。
人や自転車を避ける際に引っ張りグセが出てしまうと、歩道から犬の体がはみ出してしまって事故に繋がるケースも増えているようです。
普段から犬の引っ張りグセを直す訓練を心がけましょう。
専門用語では「ツイテ」と言ったりしますが、非常に効果的な訓練法です。
ツイテの訓練法
- 犬が飼い主よりも前に出たら、強引に方向転換して別のほうへ歩く
- オヤツ(好物)で方向を誘導して、飼い主の横でおすわりするのを待つ
- おすわりができたらアイコンタクトしてくるのを待つ
- アイコンタクトができた時点で頭をなでながらオヤツをあげる
オヤツをあげる際は、犬が飼い主よりも前に出ていないことを確認しましょう。
飼い主よりも犬が後方にいるときにオヤツをあげるのがポイントです。
この訓練の狙いは「飼い主の横についていくといいことがあるかもしれない」という意識を植え付けるためです。
そうすることで引っ張りグセが自然と直ります。
飼い主にリーダー権があることをしつけることが重要となります。
[参考]
わんこの先生
http://wankoukiuki.blog106.fc2.com/blog-entry-32.html
対策5 特殊な犬種には首輪の代わりに銅輪を着用する
パグやフレンチブルドックといった犬種は皮膚がしわになっているため、通常の首輪ではスルリと首から抜けてしまう危険性があります。
きつめに締めようとしても「窮屈過ぎたらかわいそうだから」と思ってワンサイズゆるく締める飼い主が多いようですが、これは危険です。かといって首を圧迫するのもよくありません。
そういったジレンマを解決するアイテムが「銅輪(どうわ)」です。
名前のとおり、銅にセットするタイプの首輪で、犬の体に負担をかけにくいアイテムとして注目を集めています。
[出展]http://www.redheart.co.jp/dowa/howto.html
引っ張りグセを直す際にも便利なので、特殊な犬種にはピッタリと言えます。
また、特殊な犬種に限らず、事故防止のためには有効的な手段と言えるでしょう。
対策6 飼い主のリード離しを防ぐ便利アイテム
思わずリードが手から離れてしまい、愛犬が車と事故を起こした・・・、なんて悲劇は最悪ですね。
気をつけていても無意識に離れてしまえば防ぎようがありません。
そんなトラブルに活躍するアイテムが「ドッグ・リーシュコード」です。
サーフィンショップが制作したアイテムで、飼い主の手首に強力なマジックテープを装着し、リードとつなげるといったシンプルな作りです。
でも、効果は抜群です。
飼い主が万全の態勢を整え不安を解消することで、愛犬を交通事故から守る確率が高まります。
[参考]
MCOPET「ドッグ・リーシュコード」
http://item.rakuten.co.jp/1096dog/mha-001-00/
愛するペットを交通事故から守る方法 まとめ
今回は、愛するペットを交通事故から守る6つの対策をご紹介いたしましたが、必ずしも交通事故を阻止できるわけではありません。しかし、何もしないよりは得策です。
一瞬のミスや気のゆるみが交通事故につながれば、取り返しのつかないことになります。
後遺症や障害が残ってしまえば罪の意識を感じてしまうでしょう。
最悪のケースでは死に至るおそれもあります。
できるだけ対策を整えて、一つでも多くの不安を解決することが賢明な判断と言えるのではないでしょうか。
それが、飼い主が守るべきマナーであると理解することが、何よりも重要な対策と言えそうな気がします。